あらすじ・ネタバレ「疾風の勇人」6巻発売しました!
モーニングでの連載は残念ながら終了してしまいました。今巻含めて後2冊で完結の作品「疾風の勇人」の最新刊が発売されましたのでご紹介を!
国民の悲願である独立に向け、吉田は超党派挙国一致の講和全権団の編成に入った。
そこに立ちはだかるのは、内容不明の安保条約に反発する国民民主党の三木武夫や、全面講和を主張する社会党の浅沼稲次郎。
池田は吉田の命を受け、野党工作に奔走。
そして吉田に全権委員に任命され、吉田らとともにサンフランシスコ講和会議へ。
そこに出席予定のなかったソ連代表が現れ会議の破壊をもくろむも、吉田の事前工作が功を奏し、日本は平和条約を受諾し独立を果たすのであった・・・というのが前巻のあらすじです。
前巻である5巻の画像つき紹介記事が、こちらから読めますのでよければどうぞ。
新たな国づくりに燃える吉田たちの前に、公職追放を解除された鳩山一郎ら「戦前の妖怪」が現れます。
そして鳩山は吉田に交わしていた密約の履行を要求します。
それは鳩山に総理の座を渡すというものでした。
時代が見えてない憲法改正と再軍備を謳う鳩山に、新生日本は託せないと吉田派と鳩山派で政治生命をとりあう争いが始まります。
宣戦布告として吉田は内閣改造を断行。
本来GHQの意見を聞かねばならないところ、彼らがクリスマス休暇で手が出せない隙をついたので、後にクリスマス改造呼ばれます。
内閣から鳩山派を一掃し、吉田学校の者で固めます。
さらに党執行部を吉田体制で固めるため、議員一年生の福永 健司を幹事長につけようとするも、これが波乱を呼んでしまうことになります。
反吉田派が結託し、自由党議員総会は大混乱し流会に。
この「福永幹事長指名事件」により吉田派と鳩山派の対立は決定的なものになってしまいます。
吉田はこのような事態を打開するため、8月28日に不意をつく形で衆議院の解散をします。
後にいう「抜き打ち解散」は、選挙準備の整っていない鳩山派に打撃を与えるために行われたものでした。
しかし結果は自由党が過半数超え7議席、そして自由党議席の内鳩山派が25議席と、鳩山派が寝返ったらどんな法案も通らないどころか、首班指名すらひっくりかえる危機的状況に陥ってしまいます。
鳩山派と結託しなければいけなくなった吉田は、鳩山派の条件を呑むことになります。
その条件内にあった内閣人事の変更で池田は大蔵大臣から通産大臣へなるも、三度目の議会での失言により野党から不信任決議を出されてしまいます。
鳩山派は吉田に出していた条件が無視されていることへの批判として不信任決議を欠席。
そのため、池田は日本憲政史上唯一の不信任案が可決された国務大臣となってしまいました・・・というのが今巻のあらすじです。
現代史のお話がてんこ盛りでしたが、登場人物のキャラクターが濃くてとても分かりやすい作品となっています。
打ち切りになってしまったのが残念ですが、次に出る最終巻がとても楽しみです。
というところでまた明日の記事でお会いしましょう。